息子にASDの診断が降りて、母も自らの特性を知る【違和感編②】
前回【違和感編①】はこちら
息子にASDの診断が降りて、母も自らの特性を知る【違和感編②】です。
今回はジョージの生後3か月ごろから3歳ごろ(幼稚園入園前)までを振り返ります。
後に発達検査を受けてわかったことですが、ジョージはワーキングメモリが著しく低い状態でした。
その為、こちらが話したことや覚えてほしい事がまるで覚えられない状態だった様です。
そんな事とは露知らず、「何回言っても…」とか、「言ったそばから…」「もう!なんでなの!?」というモヤモヤが増えていきました。
発達障害?定型発達?募る違和感
生後3か月~1歳ごろのジョージ
初めての育児で毎日これでいいのかな?という不安が募っていた時期です。
生後6か月で寝返りを覚え、離乳食が始まり、10か月の時に保育園に入りました。
1歳直前に歩き始め、運動面の発達は順調そうに見えました。
しかし、保育園に入ってすぐに卵アレルギーも判明し、アトピー性皮膚炎の診断もあったことで内臓系の発達がゆっくりみたいだと気づきました。
ワニコも仕事復帰して毎日が更に忙しなく過ぎ去っていき、なんとなく違和感を抱えながらも、やはり余裕がないのが現状でした。周りからの「男の子だしね」という言葉に、私も“こんなものなんだろうな”と思い始めていた時期でもあります。
違和感4:抱っこは常に反り返る
新生児期の抱っこ拒否よりも更に力をつけ、抱っこをすれば常にのけぞっていたジョージ。おかげで左腕がかなり鍛えられました。笑
あまりに反り返るので買い物やお出かけはワニコ一人では不可能に。
違和感5:生後半年ほどから始まったイヤイヤ期。
生後半年で寝返りを覚えたジョージは見える世界が一気に広がり、その分刺激も急激に増えたからか、この頃から急に怒ったりイヤイヤしたりが始まりました。
いわゆるイヤイヤ期の突入です(´_ゝ`)
(この時はイヤイヤ期ってもう始まるのかー、とのんきに思っていたワニコです。)
1歳~2歳ごろのジョージ
歩くことを覚えたジョージは、最早水を得た魚状態!
ちょっと目を離せばどこまでも走って行ったり、高いところに上ったり。
危ないことばかりしていました。
というか、危ないこと“しか”してませんでしたね。笑
わんぱくな男の子だったらよくある事なのかも、という思いもあれば、同じ位の年の子を見かけては、やっぱりなんか違うなぁと思う事も多々ありました。
違和感6:話がまるで通じない
二語文、三語分と増えてきて語彙も増えていたので、言葉の発達に遅れはないように感じたものの、なんていうか、話がまるで通じなかったです。
危ないこと、やってはいけないことを注意してもへらへらと笑って言ったそのすぐ後にまたやる、の繰り返しでした。優しく言ってみても時に強く言っても、何も伝わってない感覚がありましたね。
これは上にも書きましたが、後にワーキングメモリの低さが影響していたとわかりました。
違和感7:人見知りを全くしない。
むしろ、誰彼構わず話しかけたり追いかけたりと、ぐいぐい行ってしまうタイプでした。
違和感8:感覚過敏?
光や大きい音、匂いに敏感。特にドライヤー、爪切り、耳かき、散髪は未だに苦手です。
お祭りやイベントも大きい音がするので近づけなかったり、
今はそこまでではなくなりましたが、当時ドライヤーをする時は耳を抑えてうずくまりお漏らししてしまう程でした。
爪切りも至難の業でよく寝てる時に切っていました。
そういえば、飲み物や料理の温度もこれ!というのがありましたね。
2歳~3歳ごろのジョージ
2歳になる直前、弟のバージーが生まれました。
赤ちゃん返りも重なり、イヤイヤ・癇癪は最高潮に。それでも、弟の頭を撫で撫でしてくれたり、抱っこしようとしてくれたり、お兄ちゃんになった自覚はあるのだなぁと関心することも。
次男の妊娠を機に色々あってワニコは退職、少し前から家庭保育となっていました。
違和感9:順番が守れない。
公園などで、他の子を押しのけて順番を抜かしてしまう事が多発。
何回言っても、やはり繰り返してしまうので、公園に連れて行くのもつらくなりました。
やはりこれもワーキングメモリが低かったからなのか…と後になって納得。
違和感10:偏食と変食
食べ物の好き嫌いが多く、かなりの偏食でしたが、それよりも頭を悩ませたのは変わった食べ方です。これを我が家では「変食」と言っていました。笑
どこから食べるかとか、切り方にもこだわりが強く、一つでも違うと食べてくれません。
例えば、食パンや大きめのクッキーは、面の真ん中から。食パンに関しては、バターが塗られた層のみ食べる、とか。味付けのチェックも厳しく、前食べた時と少しでも違うと食べてくれませんでした。
その他、気になる行動のあれこれ
その他、ジョージが3歳ごろまでに見られた行動や事件簿など。
特定の場所でぐるぐる回りだす
よく、ある特定の場所へ着くと私の周りをひたすらぐるぐるしていました。
特定の物事への記憶力が著しく良い
何回言っても危ない事ややってはいけない事を繰り返してしまうジョージでしたが、好きな事への記憶力は大人もびっくりするほどで、そのほとんどが親や誰かが教えたものではなくどこかで見聞きしているうちに覚えたものでした。
例えば、
- 車の車種、名前
- 夏タイヤと冬タイヤの違い
- 恐竜の名前
- ウルトラ重機と呼ばれる変わった重機の名前
- CMや好きなアニメのセリフやBGM、効果音
車の車種は旧型のものも覚えていたり、恐竜の長いカタカナの名前なんかも覚えていて、こちらが「え、本当に?」と思ってこっそり調べてみると全て当たっててびっくりする、なんてこともありました。
ずっと喋り続け、突然寝る
起きている間はひたすら覚えた言葉、セリフや効果音などを叫び続けていたジョージ。
寝るほんの寸前まで叫び続け、突然寝るので、祖母からはまるでゼンマイ仕掛けのおもちゃみたいだと言われた事もありました。笑
成長するにつれ、覚えたセリフでストーリーを作っていたり、替え歌を作っていたりして面白かったなぁ。
幼稚園の説明会でのステージ乱入事件
スーパーからの脱走も数回していましたが、幼稚園の説明会で先生がお話中にステージに2回乱入しました。
その時の状況としては、最初に制服やスモック、内靴などのサイズ確認と申し込みがあり、その後先生からのお話、という流れで、
お話の時は子供たちにおやつが配られ、おやつを食べながらお話を聞いてねというスタイルでした。
それでも後ろの方で何人か動いてしまっている子達がいて、ジョージもその一人でした。
動いちゃうよねー、仕方ないよねー、と後ろにいた保護者の方に目配せしつつ、暫くは後ろで遊んだもののすぐに飽きたようで、あっという間にジョージは前のステージまで走っていき、乱入…
脇にいた先生に降ろされ戻ってきたものの、満足しなかったジョージは再びステージに乱入。
ここで無理やり何かすれば、癇癪の地雷を踏むのは目に見えていたので、なんとかかんとか後ろにいようねと制していました。その為、先生のお話はもう全く聞くことができませんでしたね…。
今でこそ笑い話にできるようになりましたが、この事件でワニコは不眠や頭痛に悩まされるのでした…。
【違和感編②】のまとめ
今回は、ジョージの生後3か月ごろから3歳ごろ(幼稚園入園前)までを振り返りました。
- 違和感4:抱っこは常に反り返る
- 違和感5:生後半年ほどから始まったイヤイヤ期。
- 違和感6:話がまるで通じない
- 違和感7:人見知りを全くしない。
- 違和感8:感覚過敏?
- 違和感9:順番が守れない。
- 違和感10:偏食と変食
その他、特定の場所でぐるぐる回りだす、特定の物事への記憶力が著しく良い、危険行動が多すぎる、幼稚園の説明会でのステージ乱入事件がありました。
書いてみてわかったのですが、思っていた以上に違和感感じてたんだな~と今更ながら気づかされました。
この時期、支援センターや健診に行った際に何度か相談したことがありました。ただ、ワニコがものすごく話し下手なのもあり、上手く伝えることができていなかったと思います。
結果として「様子見で」と言われるばかりで、現状の大変さや辛さは何も変わらず、相談に行くこともなくなりました。
時折、私の違和感をくまパパに相談するも、「様子見で良いって言われたのだから大丈夫でしょ。」と、楽観的。
数少ない子持ちの友人に相談しても「なんか大物になりそう!」と言われ、逆に羨ましがられる始末。
不安とイライラ、モヤモヤでワニコのストレスは最高潮に。
不眠や頭痛が常態化し、精神的に一番きつい時期でしたね。
次回は、息子にASDの診断が降りて、母も自らの特性を知る【ジョージの幼稚園時代編】をお届けします。
※あくまでワニコの主観とジョージの場合の記録なので、一概にこれが発達障害だと言うものではありません。