ASDジョージの話

息子にASDの診断が降りて、母も自らの特性を知る【年少クラス編】

ワニコ
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

前回の【違和感編②】はこちら

今回は、息子にASDの診断が降りて、母も自らの特性を知る【年少クラス編】です。

長男ジョージの幼稚園時代を振り返ります。

ジョージ年少クラス(事件簿など)

ジョージは早生まれなので、4月で入園した時は3歳になったばかり。

それに加え、発達がゆっくりで体が小さめなこともあり、他の子はかなり大きく見えました。

主な事件簿など
  • 入園式(初日)で制服に穴が開いた
  • 毎日、先生と追いかけっこ
  • 帰宅後、夕方まで家に入ってくれない
  • 家や店からの脱走
  • 道なき急斜面を駆け降りる
  • 行き渋り多発
  • 帰宅渋り⁉発動

入園式(初日)で制服に穴が開いた

入園式、それはそれは朝から期限が悪かったジョージ。

どこの家もまぁこんなものだろう、と思いながら半ば無理やり車に乗せ園に向かいました。

着いたらついたで、うろちょろうろちょろ。入園式なのでおもちゃ類は布で隠されていたのですが、そんなの関係ない!とジョージはお構いなし…。

緊張して動けない子、ママにべったりな子、イヤイヤしてる子、いろんな子がいる中でひと際騒がしくて目立っていたと思います…。

なぜって、皆なんやかんやでちゃんと椅子に座れているんですよ。

ワニコ
ワニコ

もうね、びっくり!

案の定、式の最中は同じ場所で暫く座ってなくてはいけない苦行にジョージは誰よりも大きい声で泣き叫んでいました

保護者1人が隣に座り、他の人は後ろで見るスタイルの式で、ワニコは後ろでカメラ担当、くまパパがジョージの隣に座っていました。

始まる前からイヤイヤ全開でしたが、だんだん激しくなる泣き声。

大丈夫かぁ~~?と後ろで見守るしかないワニコ。

カメラにはくまパパが必死で宥める姿が…(;^ω^)

ワニコ
ワニコ

とはいえ、ジョージは説明会の時に壇上に乗り上げた過去があるので、逃げ出さなかっただけ本当によく頑張ったと思っています…。

後になって話を聞くと、「名札」が気に入らなくて引っ張って取ろうとしていたらしいです。

(そこかよ!)

3歳と言えど、癇癪を起した時の子供の力はものすごいですよね。

制服をみると、名札をこれでもか!と引っ張った為に大きな穴が開いていました(^^;

ワニコ
ワニコ

え、まだ初日よ…この制服、3年持つのかしら…。

と不安がよぎった入園式の思い出。

もう一生忘れられないであろう出来事でした。

入園式から帰宅して怒りながら外遊びするジョージ↑

さぁ、園生活のはじまりです…。

毎日、先生と追いかけっこ

そんなこんなで始まった園生活。

何日か経って、「きょう、おいかけっこ、した」と。

ジョージ
ジョージ

しぇんせー いっつも おいかけてくる

…?

話を聞くと、どうやらお友達と一緒に追いかけっこをして遊んでいた訳ではない様子。

…あーそうか、とワニコは気づきました。

教室での活動の時間にジョージが逃げているであろう事。

先生が追いかけてくるので、「追いかけっこ」してると思っている事。

う~ん、と思いながら「楽しかった?」と聞くと、

「ウン!」と満面の笑みを浮かべるジョージ。

楽しかったなら、まぁいっかー?と、まずはなんとか幼稚園に行っているだけでもすごい事だし、先生から何かあるまでは、あえて何も言うまいと思うワニコでした。

後日、先生に聞いてみると、やはりそういう事で先生曰く「もうね、ジョージ君のおかげで痩せそう!」と明るく返されました。笑

帰宅後、夕方まで家に入ってくれない

元々、外遊びが大好きで、朝から晩まで「土遊び」ばかりしていた子です。

幼稚園の生活がすんなり馴染む訳がないのです(^^;

幼稚園から帰宅後、すぐに家に入ってくれることはまずありませんでしたね。

14時過ぎに帰宅して、家に入らずそのまま夕方まで外遊び、なんて日々が続きました。

かなり疲れて帰って来てるはずだし、

「ちょっとおやつでも食べて休もう~」

「ちょっと昼寝でもしよう~」

「1回家に入ろう~」

と言いがちだったのですが、今思えば「じっとしている事がストレス」なジョージにとってこれは良い案ではなかったのだろうな~と反省。

幼稚園では、自分のやりたい遊びを納得いくまで遊ぶことができないし、集まりがある日は先生に確保されることもあったりで、かなりストレスだったことでしょう。

ジョージにとっては、思いのままに動く事が疲れをとる作業だったんだな、とだいぶ後になってから知りました。

家や店からの脱走

この頃、家の鍵を自分で開けれるようになってしまって、家から脱走する様になっていました。

敷地内同居なので、隣の祖父母宅に行きたがり、家を飛び出してしまうのです。

敷地内と言えど、家の前を車が通ることもあります。

いくら「1人で外に出ない」と約束してても、衝動で飛び出てしまう事があって(こういう時のジョージは全く前を見ず突っ走るので)ヒヤヒヤする毎日でした。

そして、買い物中に店からも脱走したことも何度かあります。

基本的にちょろちょろしているので、どこか行く際はがっちり手を繋いでいるのですが、どんどん手の振りほどき方も上達して逃げられることが増えました。

そして、逃げ足も速い上に前を見ず突っ走るので、駐車場まで行きそうになった時は本当に焦りました😱(この時はスーパーのカートが目に入ったようで乗り込んでいました。)

又、ジョージは高い所にすぐに登ってしまう運動機能も持ちあわせていました。

3歳当時、柵とか塀なんかは難なく乗り越える事ができていましたので、幼稚園から脱走するのではないかといつも心配していました。

(そういえば、2歳の時に他保育施設の支援センターで遊んでいた際、外遊び中に柵の簡易的な鍵を見つけたジョージ。すぐに鍵の構造を理解したようで、開けて出て行こうとした事件もありました。)

道なき急斜面を駆け降りる

公園のちょっとした山や散歩道になっている坂道や階段を見つけては、上っては駆け降りるのを繰り返していましたね。

1時間・2時間は平気で上り下りをやって、結局親がギブアップで強制終了…になるパターンが多かったな…そうなるとギャン泣き大暴れ必須ですがね…。

そのうち、結構な急斜面(道なんてない山道)を駆け降りるようになって、見てる方が怖くてドキドキでしたね。

行き渋り多発

行き渋りも多発していました。

ジョージの場合は、

  • 家にママと弟バージーがいること
  • 自分の大好きなおもちゃで遊びたい

この理由が主な原因だったかなーと思います。

今でもそうなのですが、自分で「今、僕はこれがしたい!」と一度思うと絶対に曲げられません。

例えば、ショベルカーのお気に入りのおもちゃを触りたくて「車までね、園には持っていけないよ。」と約束して車の中までならOKとしていた時期がありました。

いつもならそれで納得して、車でバイバイして登園できていたのですが…ある時、もう我慢できない!となった様で…

園の駐車場でものすごい癇癪を引き起こしました( ̄▽ ̄;)

結局、その日は先生3人がかりで連れて行かれたジョージなのですが、迎えに行くとケロッとしているんですよねぇ…。

まぁ、そんな感じでジョージなりの曲げられない事情が度々発生していました。

駐車場まで行ったものの園に入れず帰ってきた日もあったなぁ。

帰宅渋り⁉発動

二学期になり行き渋りが少し落ち着いてきた頃、今度は「帰りたくない!」が始まりました。

すごい力でのけぞって暴れるので、チャイルドシートのベルトをつけさせてくれず、園の駐車場で1時間格闘したことも…。

その他、気になる事

  • 順番が待てない
  • まだまだ癇癪が多い
  • 公園で見ず知らずの子を追いかける
  • 大きい音、決まった音が苦手?

順番は相変わらず待てませんでした。

ただ、園の中ではそれなりに出来ているようで、家とのギャップが激しくなっていました。

その為、園から発達検査を進められたり、発達に関して心配してるというお話はなく「ホントに大丈夫なのか?」と思っていました。

年少組で出来るようになったこと

やっちゃいけない事を言ってる側からやりだすし(本当に)、怒られてもへらへらしてて、病院など騒いではいけない所もお構いなしで騒いでしまうジョージ。

話をまるで聞いてくれないので、なかなか外に連れ出すのは大変でした。(極力行かないようにしてたけど。)

ワニコ一人でジョージとバージーの二人を連れて外出はもはや不可能で、公園ですら行けませんでした。

そんなジョージですが、幼稚園に行きだして、できるようになったこともたくさんあります。

年少組で出来るようになったこと
  • 箸が持てるようになった
  • クレヨンを持てるようになった
  • ハサミを使えるようになった
  • 歌を覚えた
  • トイトレが完了した

まず、箸を持てるようになったことには驚きました。

そして、クレヨンやハサミも使える様になり、覚えた歌を朝から寝るほんの寸前まで歌い続けていましたね。

トイトレも完了しましたが、夜はまだです。

年少編まとめ

今回は、長男ジョージの年少時代を振り返りました。

そういえば、夜に騒ぎ過ぎて転び、目の横を縫うケガをしたこともあったっけ。

まだまだこの時は動きがものすごくて、多動の方を疑っていました。

弟バージーも1歳で手がかかるはずなのに、圧倒的にジョージの方が大変だった記憶があります。

次回は、息子にASDの診断が降りて、母も自らの特性を知る【年中クラス編】をお届けします。

※あくまでワニコの主観とジョージの場合の記録なので、一概にこれが発達障害だと言うものではありません。

ABOUT ME
ワニコ
ワニコ
とださんちの嫁
子どもの発達障害を機に自らの特性を知った、36歳、2児の主婦。
育児に翻弄され、年々悪化するコミュ症…好きなことも趣味もなくなり、仕事も上手くいかない。
そんな私、ワニコが一念発起。
発達や特性に悩む人へのエールを込めて、そして、自らの“ハッピー”を見つける為にブログを立ち上げました。
記事URLをコピーしました